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ポーランドでの活動③
避難民受け入れ施設での支援活動
2022年4月1日

ポーランド渡航中のチェフコスタッフ2名によるウクライナ難民の方たちへの温熱支援活動後半をご報告します。

3月28日

ワルシャワ市とNRC(ノルウェー難民評議会)で運営するワルシャワ東駅近くに設置された24時間対応のウクライナ避難民総合受入施設にて、温熱施術を行いました。この施設では、ウクライナ避難民のID発行から食事提供、海外渡航の案内やSIMカード無料配布のブースもあり、列車やバスを使い何日もかけてワルシャワ東駅に到着したウクライナ人を受け入れています。

施術をした人のほとんどは激戦の地から何日もかけて辿り着いた人たちばかりで、身体中の筋肉が異常に固いなど、皆さん身体が疲労している様子でした。

3月29日

この日も28日と同じ施設で25名の方々に温熱施術を行いました。そのうち5名は昨日も施術を受けたリピーターの方でした。一人の20代の女性はキエフ近郊の町に住んでいましたが、爆撃により20日間地下室で避難生活をした後、10日間かけてポーランドの首都ワルシャワまで来ました。地下室では怖い思いをされましたね、と声をかけると施術を受けながら泣き出してしまい、施術後にはありがとうと手を振って去っていきました。

もう一人の30代女性は、30キロの道のりを男の子を抱えながら歩き、国境を越えてワルシャワに避難してきました。腰と左腕、脚を痛めており、抱きかかえた影響の左腕と足をしっかりほぐしたところ、感激して施術後にはスタッフに思いっきりハグをして、喜びを表していました。

その他にも「施術後は体が軽くなり、夜ぐっすり眠れた」「この30分は私にとって、100回天国に行けたような幸せな時間でした」「とんでもなく重いリュックを背負いながら移動してきましたが、肩の重みが空に飛んで行ってくれました」と嬉しさを言葉で伝えてくれました。

3月30日

この日はこの施設での活動最終日でした。午前10時から夕方5時まで30名に施術しました。ハリコフやキエフ、マリウボリなど空爆を受けている地域から避難してきた人や2週間かけてワルシャワに来た人など、様々な場所から逃げてきた避難民ばかりでした。施術を受けた人の中には、「避難してきてからずっと首が痛くて頭が上がらなかったのが上がるようになりました」「10年若返りました!」「笑わなかった娘に笑顔が戻りました」「こんなにたくさんの人たちに助けられてありがたくて、涙が出てきてしまいました」と泣き出してしまう方もいました。

そんな中、精神科のドクターでボディケアの資格を持つリエナさんからは「メンタル的にも不安定な人を治療するのに、人が人の体を直接触ってあげることはとても有効だと言われています。この温熱施術はまさにそれを体現していて素晴らしい活動だと思う」と嬉しいお言葉も頂きました。

一刻も早くウクライナに元通りの空が戻ってくることを祈っています。

 

CheFuKoはウクライナの子どもとその家族のために『ウクライナ子ども救済基金』を立ち上げました。銀行送金またはクレジットカードでのご寄付を受け付けております。皆様の温かいご支援をお待ちしております。

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