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ブログ7月15日~17日の日程で5回目となる令和6年能登半島地震支援活動を行ってきました。
今回温熱施術にあたったのは職員4人と温熱師ボランティア2人の計6人。
行き先は、以前もお世話になった白山市松任総合運動公園の体育館と「みやびの宿加賀百万石」、今回新たに施術場所を提供いただいた一里野高原ホテル「ろあん」の3カ所です。
松任の体育館では避難されている耳の不自由な方など2日間で9人に、加賀百万石では3日間で35人、一里野で2日間で16人に施術。予定していた3日間で延べ60人の方に温熱を受けていただきました。
(左から松任総合運動公園体育館、みやびの宿加賀百万石、一里野高原ホテルろあん)
リピートして温熱に通っていただいた方も多く、「ひざが痛かったけれど、(施術後は)立ち上がりやすくなった」「気持ちよくて寝てしまった」などの感想をいただきました。
施術を行った加賀百万石のロビーでは、前回訪れた時と比べて避難者の姿が随分と減ってきた印象がありました。
一里野では、前日そろって温熱を受けていただいたご夫婦が、珠洲の自宅に戻るため、ほかの避難者らが見送る中、ホテルを後にするという光景にも出会いました。
ただその一方で、地元の老人ホームから中学校、富山、現在の避難先で4カ所目と話す人もいて、仮設住宅への入居の見通しが立たず、生活再建の先行きが見えない現状も浮かび上がります。
珠洲市にある魚の加工工場でアルバイトをしていたという女性は、すでに復旧した職場から「早く戻ってこられないか」と連絡があるとのこと。しかし仮設住宅は順番待ちの状態で「今年中に帰れるのか」と不安を打ち明けていました。
能登の自宅まで、車で5時間近くかけて様子を見てきたという別のご夫婦は、自宅が免震構造だったため、全壊は逃れたものの半壊に。ただし半壊と全壊では補償額が大きく異なるため、建て直すどころか、解体撤去すらできない状況といいます。「命が助かっただけでも良かったと思うけれども」と漏らしていました。
平穏な日常を取り戻せるまで、できる限りの支援を続けていきたいを思います。