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2日目は福島市の花見山からスタートです。
前日の和やかな雰囲気もそのままに、数名の方は多少のお酒が残りながらも今回の目玉の一つ、花見山散策から始まりました。2日目の様子をレポートします。
<花見山>
花見山とは
花見山が桃源郷と言われる所以は紫綬褒章を受賞された写真家の秋山庄太郎が「花見山に桃源郷あり」と言った事が始まりと言われています。こちらの写真は当日に撮影したものです。現地に着いた瞬間から美しい春の景観が広がっていました。
花見山はソメイヨシノ、カワツザクラ、トウカイザクラなどの桜以外にもレンギョク、チューリップ、菜の花などが植えられていました。いわゆる「インスタ映え」のポイントが数歩進めばすぐに見つかる状況で、参加者の方々は思い思いに散策を楽しんでいました。参加者の中には以前に花見山を訪れ植樹をされた方もいて、その桜の成長をご覧になっていました。桜の植樹にご興味のある方はこちらをご覧ください。
途中の傾斜はゆっくり、ゆっくり進んで行きます。70代の参加者の方もいらっしゃいましたが、その歩く様子は年齢を一切、感じさせない様子でした。むしろ私たち(20代~40代)よりも若い!!
花見山をガイドしていただいたのは前日から引き続きのご登場、NPO花見山を守る会の高橋代表。「こんなに花見山が綺麗なのは2週間だけです。あとの11ヶ月は農家さんたちを手伝ったり、山を整備したり。たった2週間のためだけに私たちは一生懸命頑張っています」ということを教えていただきました。代表からのお話を聞いて改めて見る風景は感慨深いものが有ります。
<セデッテかしま>
昨年のツアーでは「お土産を買う場所が少なかった」という意見が挙がったので、今年はこちらにお邪魔しました。県内各地のお土産がずらりと並びその中にはTVでも紹介された「クリームチーズの味噌漬け」が人気商品とのことです。
「セデッテ」=「連れてって」相馬地方の方言。
<富岡町・語り部>
今回、語り部として富岡町を紹介してくれたのはNPO富岡町3・11を語る会の仲山 弘子さんでした。印象がとても明るい雰囲気の仲山さんでしたが、淡々とした語り口調でご自身のことも話されました。「震災前は家業の時計屋を営んでいたが、震災後に避難をしてその後に戻ったところ、お店の商品がほとんど盗まれていた。ものの見事に空っぽだった」と仰っていました。一般家庭も金目のものはほとんど盗まれたそうです。実体験の話に私たちは引き込まれます。バス内には少し張り詰めた空気が漂いました。
富岡町をバスで仲山さんの語りとともに巡っていきます。左の写真は「夜ノ森の桜並木」でバスを降りて歩いていると「帰還困難区域」の看板も目に留まりました。道路一本をへだたてて帰還困難と避難指示が解除されたエリアが分断されている光景に複雑な気分になります。右の写真は元々田んぼだった所に置かれた太陽光パネル郡。放射線の影響で使えなくなった田んぼが再利用されています。「東京でも他の地域でも小さいときから慣れ親しんだ田んぼのある景色は羨ましい」、という仲山さんの言葉が胸に刺さります。
最後に後方に福島第二原発が見える高台のところで説明をしていただきました。この場所は海のすぐ近くでは震災では最大約21メートルの津波が観測されたところだそうです。第二原発が大きな事故にならなかったのは本当に偶然で、「手を合わせて拝みたいくらいの奇跡の原発」という言葉を使っていました。
最後に、今回ご参加いただいた参加者の方々からアンケートをいただきました。その中から一部を紹介します。
・現地で風評被害や東日本大震災の実態が知れて良かった。
・少しでも多くの方にふくしま産の良さを知ってもらい、風評被害が減ったら良いなと思いました。
・ふくしま産が安全だということが分かった。
・ホテル良かったです。花見山、今回も素晴らしかったです。
・様々な世代・出身の方々と話をする機会があり、おもしろかった。
・スケジュールが少々、忙しすぎた感があった以外はほぼ満足でした。
改めてご参加いただいた皆さまありがとうございます。
いただいた貴重な意見をもとに、来年もよりよいツアーを行いたいと思います!!!