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今月の福島支援活動のご報告です。
6月20、21日で福島市と南相馬市に行って参りました。
今回のトピックは、「東日本大震災者の体験談と福島の今」です。
お話をしてくれたのは、7月に行う視察ツアーでお世話になる松川浦の「ホテルみなとや」さんの女将さんでした。
震災当時、松川浦の地域のほとんどの家が1階部分まで浸水し、みなとやさんも柱を残して中は流されてしまいました。
女将さんはその際、地割れがして、車や家が流されていく光景を目にしました。
ただ、津波がどういうものか分からず「何が起きているのだろう」と思ったそうです。
「この地に嫁いだときに『ここは津波がこないから大丈夫』と聞いていたのに」と仰っていました。地域の方々にとって津波は予想もしなかった脅威だったことを改めて知りました。
東北でも有数の水揚げを誇る漁港だった松川村漁港は、2017年3月に6年ぶりに競り入札が一部再開されましたが、毎日のように水揚げされていいた震災前の活気からは程遠いのが現状です。東日本大震災はまだまだ終わっていません。活動を続けるなかで、こうした方々の声に耳を傾けて福島の「いま」をお伝えしていきたいと改めて思いました。
<温熱施術活動>
20日は午後から南相馬市で温熱スタート。
活動地は、牛越仮設住宅・大甕生涯学習センター・大町東復興公営住宅・西町復興公営住宅の4か所でした。
大町東では、ほとんどの方がリピーターでした。腰や背中が全体的に張っていたり凝っていたりする人が多かったです。
また、運動不足で太ったという声も聞きました。
全体的にお年寄りが多く、腰痛や膝の痛みを訴えていました。
「背中がとても気持ちいい」とおっしゃってくれました。
2日目は福島市にて活動です。
みんなの家@セカンド・花見山を守る会・学童のレインボーハウスの3か所にお邪魔しました。
この日は残念ながら朝から雨…。全国的に大雨や強風の荒れた1日でしたが、そんな足元の悪い中、各施設に次々とお客さんがやってきてくれました。
みんなの家@ふくしまでは、午前10時~午後3時半まで予約でほとんど満員状態でした。
今回は3人ほど新規の方もいらっしゃいました。どうやら周りから評判を聞いて受けに来てくれたみたいです。
「立ち作業が多くて脚がだるい」「ずっと肩こりがひどい」などそれぞれのお悩みに合わせた部分を重点的に施術しました。
赤ちゃんもお母さんが温熱を受けている間じーっと大人しく待っていました。
《実施人数》
1日目 32人(牛越仮設住宅・大甕生涯学習センター・大町東復興公営住宅・西町復興公営住宅)
2日目 33人(みんなの家@ふくしま・花見山を守る会・レインボーハウス)
《番外編》
毎回宿泊でお世話になっている「花見山を守る会」周辺では、今ホタルのシーズン真っ盛り!!
川沿いのあちらこちらでホタルが光る風景は天然のイルミネーションのようでとても幻想的でした。
最初はバラバラに光っていたホタルですが、しだいに点滅のタイミングが揃ってきました。
仲間と呼応するよう、いっせいに点滅を繰り返す様子は圧巻です。
聞けば、県内でも花見山でホタルを見られることを知らない方が結構いらっしゃいました。
ぜひぜひ、皆さんも一度訪れてみてください。
シーズンは7月頭くらいまでだそうです。