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7月14日(土)、15日(日)の2日間、スタッフ2人で広島県の水害ボランティアと現地調査を行ってきました。
6月28日から7月8日頃にかけて西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な集中豪雨がありました。
7月17日(火)現在、警察庁のまとめで西日本豪雨によって亡くなった人は広島で111人、岡山で61人、愛媛で26人など全国で222人、安否不明者は20人となっています。現在、16府県で約4700人が避難生活を送っています。
【活動1日目:三原市本郷町】
夜行バスが広島駅に着いたのは午前9時半頃。岡山から広島にかけて一部通行止めの区間があったため迂回してたどり着きました。その後広島駅から車で約1時間半かけて三原市を訪れました。三原市までの道路には所々崩れた土砂が残り、大きく車道に流れ込んでいる場所もありました。
三原市へ向かう途中の道路
この日は水害が起こってから早くに現地入りして活動を行っていたボランティア団体にお世話になりました。
私たちが活動を行ったのは、三原市の本郷町というところです。三原市内で亡くなられた人は7月18日現在8人です。活動場所に向かう途中、町並みを見ても被害がわかりづらい状況でしたが、家屋の中を覗いてみると家財が土砂に埋まり被害の大きさがわかりました。
この日の気温は37度。30分毎に休憩をはさみ、家財の運び出しや床剥ぎなどを16時頃まで行いました。水を吸った畳やマットレスは非常に重く、泥水による異臭もひどかったです。
活動させていただいた家の持ち主は一人暮らしをしている75歳の女性です。水害の時、家から少し離れた場所にある避難所にたどり着いて間もなく自分の家が浸水していくのを目の当たりにしたそうです。数年前に亡くされたお母様の遺品が泥水に浸かっているのを見つめる表情に心が痛みました。
また、ボランティアの中には実際に被害に遭われた方もいて、活動の終わりにそれぞれが感想を述べる際、涙をこらえ言葉を詰まらせるような場面もありました。
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簡単に底が抜けてしまう床 床剥ぎの様子
瓦礫や家財が集積される近くの小学校
【活動2日目:呉市天応地区】
2日目は甚大な被害を受けたと聞いていた呉市で被害状況を調査しました。三原市から呉市へ向かう高速道路は途中から通行止めとなり、線路も土砂で埋まっているため下道の道路は渋滞していました。自衛隊の車や他県から駆けつけているパトカー、ボランティアと思われる人たちが呉市に向かっていました。
土砂で埋まった呉市へ続く線路 渋滞の様子。いまだに山から水が流れてくる。
自衛隊の車 他県から駆けつけているパトカー
天応地区の山側の居住地域は7月14日に立ち入りが解除されたばかりで水害の被害を受けたままの光景が広がっていました。
呉市天応地区の様子
被害が大きい山側の地域 いまだに山から水が流れてくる
土砂で埋まる車 右側に川があったが土砂で埋まっている
自衛隊の方々
呉市は県内で最も水害による犠牲者が多く24人の方が亡くなり、いまだ3人の安否が不明です(7月18日現在)。
被害に遭われた方のご親戚にお話を聞くことができました。その家族のお父さんは水害の時奥様と急いで屋根に上り救助を待っていたところ、たまたま通った消防車に助けられたそうです。お父さんの家は山側に位置し、ボランティアの手が入ってこないため現時点での復旧作業は親戚の方の力を借りるしかない状況です。
被害に遭ったお父さんの家 1階の窓
1階内部。3ヶ月前に全面リフォームしたばかり
※許可をいただいて撮影しました
呉市天応地区のボランティアセンターではこの日約200人のボランティアを受け入れたそうです。地域によってボランティアは足りているという情報も出ていますが、受け入れ態勢やマネジメントが追いついていないだけで人手が十分であるということは決してありません。
ボランティアを受け入れている天応地区の施設 施設内の掲示板
避難所となっている小学校
今回は支援活動というよりも調査がメインになりました。西日本豪雨で被害に遭われた方々に対して今後私たちがどのような支援ができるのか十分検討していきたいと思います。